前回に引き続き、高年齢者雇用安定法についてご紹介いたします。今回は、この法律に関するよくある誤解についてご説明いたします。
誤解その1…「継続雇用における労働条件は従前と同じでなければならない?」
結論から申し上げると、高年齢者雇用安定法の趣旨・目的に反しないものであれば、必ずしも労働者の希望に合致した職種・労働条件による雇用である必要はありません。
 ですから、フルタイム勤務だけでなく、短時間勤務、隔日労働勤務といった形態による雇用でも構いません。また、従前の仕事と異なる内容の仕事及び引き下げた賃金を提示することも認められます。よって、企業側が合理的な労働条件を提示したものの、労働者との合意が得られず、継続雇用が成立しなかったとしても、同法に違反するものではありません。
 ただし、言うまでもなく、無条件に賃金の低下が認められるものではなく、あくまで「高年齢者雇用安定法の趣旨・目的に反しない」労働条件を提示すべきですので、再雇用の労働条件について検討されている担当者の方は、専門家に相談されるとよいかと思います。

 以上、大阪の弁護士北畑瑞穂のブログでした。
みずほ法律事務所