さきほど、Yahoo!ニュースで『隣の家の電気を自宅に引いて使ったとして、京都府警木津署は4月中旬、京都府木津川市内の女性を「窃盗罪」の容疑で逮捕した。報道によると、女性は2014年3月から2015年1月にかけて、隣家の屋外に設置してあった給湯器用のコンセントに延長コードを差し込み、約2万2000円分の電気を盗んだ疑いがもたれている。「家の電気が止められ、エアコンなどに使っていた」と容疑を認めているという。』というニュースが配信されていました。

 このように、電気を盗んだとして逮捕、送検、起訴される事件は時々報道されます。ほとんどは、逮捕されたとしても微罪処分として処理され、送検、起訴される事案は少ないと思われますが、時には起訴され有罪判決を受けるような事案もあります。

 例えば、2010年4月13日の大阪地裁判決では、電気料金の滞納で電気を止められた男性が、テレビ見たさにアパートの共用コンセントから電気(2円50銭相当)を引いてテレビを見ていたという事件で、大阪地裁は男性に懲役1年(執行猶予3年)の刑を言い渡しました。
 
 刑法では、窃盗罪は「財物」という「形あるもの(有体物)」を想定していますので、過去には電気が財物にあたるかどうかが議論されていました。そのため、1907年に刑法に特別の規定を作って、電気は財物と「みなす」(刑法245条)と定められ、電気窃盗は刑法により処罰される行為となりました。

 みなさんも、携帯電話の充電のために、コンビニエンスストアのトイレのコンセントを勝手に使ったり、喫茶店のコンセントを勝手に使ったりすれば犯罪となりますので、店の了解を得るなどして、コンセントの無断使用にはくれぐれもご注意くださいね。

 以上、大阪の弁護士北畑瑞穂のブログでした!
みずほ法律事務所