みずほ法律事務所

弁護士コラム

事故直後にしてはいけない注意点column

2022.05.01

事故直後は慎重に!

事故に遭った時、油断していると

●交通事故後に保険金を受け取れなかった
●事故から数日後に体の異常に気づいて病院に行ったが治療費が支払われない
●物損事故で処理していたため、慰謝料の請求ができない

などの問題が生じることがあります。

未然に防ぐために、特に5つのことに気をつけましょう。

事故後のトラブルを防ぐために、大切な5つのこと

必要以上に謝らない

追突事故を除き、「こちらも悪かったので大丈夫です」などと安易に謝罪したり、相手の謝罪を受け入れたりすることは、トラブルの元になるので要注意。ご自身に全面的な落ち度があったと感じられる場合でも、過剰な謝罪・過度な低姿勢は事故の相手に「1000で責任を取ってくれる」と誤解をさせることがあるので気をつけましょう。

怪我をしているのに平静を装わない

痛みがある場合は「痛い」とはっきり言い、不安があれば救急車を手配してもらいましょう。ご自身が思うより深刻なケガをしている可能性もあるので、余計な気遣いは無用です。

警察への報告を怠らない

たとえどれだけ小さな交通事故であっても、必ず警察に報告を。相手がいる場合はもちろん、自分だけの物損事故でも同様です。警察へ報告をすることは、道路交通法でも定められています。警察へ報告しなかった場合、『交通事故証明書』が発行されず、本来使えるはずの保険が使えないという事態も起こりえます。

軽率に示談(金銭の支払い)にしない

示談とは、交通事故の補償についての当事者間の合意であり、トラブルを解決する行為です。加害者側は、会社に知られたくないことや、点数が引かれることを恐れたり、被害者側は、加害者からその場で示談を持ちかけられて、面倒に巻き込まれたくないという気持ちで示談に応じるということがあります。しかし、加害者・被害者ともに、その場で軽々しく示談することはトラブルの元になるので注意しましょう。

病院を受診しましょう

交通事故直後に痛みがなくても、実は体に大きな損傷を受けていたということもあり得ます。事故から相当程度時間が経過したのちに症状が出てくるということも往々にしてあります。しかし、事故直後に病院で受診していないと、その後症状が出てきたとしても事故との因果関係が認められないことがあります。そうなっては十分な補償を受けるのは大変です。

事故後は正しい判断ができない可能性があるため、まずは警察に連絡して指示を仰ぎましょう。また、既にトラブルを抱えている場合は、弁護士に相談してください。

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