みずほ法律事務所

弁護士コラム

浮気の証拠に有効なものcolumn

2022.07.06

浮気の証拠に有効なもの

浮気の証拠に有効なもの

不倫(浮気)の慰謝料を請求する場合、配偶者と不倫相手の間に肉体関係があることを証明できる証拠が重要。一緒に食事をしている写真やメールなどの内容だけでは、不倫を証明するには弱く、裁判で慰謝料を請求しても認められない、もしくは低額になってしまうことがあります。

不倫・浮気慰謝料請求で有利になる証拠とは?

●配偶者と不倫相手の不貞行為(肉体関係)を証明できる証拠

●夫(妻)と不倫相手がラブホテルへ出入りする写真や動画

●性行為中の写真や動画

●夫(妻)のクレジットカード使用履歴(ラブホテルでの使用履歴)

●夫(妻)と不倫相手との不貞行為を伺わせるような両名間のLINE(SNS等)やメールのやり取り

●夫(妻)のGPS移動記録(ラブホテルに滞在している記録)

不貞行為の証拠として最も優れているのは「写真や動画」です。

ただし、写真や動画は、顔がはっきり写っており、本人と判断できることが前提です。

●不倫・浮気の事実を認める音声データ

●不倫・浮気相手とのLINEやメールの内容

メールの内容は、その内容が事実であるかが担保されていないため、不貞行為の直接的証拠にはなりませんが、間接証拠としてきわめて有益です。

夫婦間でも勝手に携帯を見るのはプライバシーの侵害?

夫婦であっても配偶者が寝ている間にLINEなどを覗き見する行為は『プライバシーの侵害』に該当する可能性があります。

プライバシーを侵害している可能性があったとしても、あまりにもひどい形(①反社会的手段に出た②人格権侵害が著しい)で証拠を取得しておらず、かつ民事事件であれば、相手の同意の有無に関係なく、証拠能力は否定されないとされています。

不倫や浮気の証拠がゼロでも慰謝料請求はできるのか?

話し合いで慰謝料を請求する際に、必ずしも明確な証拠は必要ありません。証拠がなかったとしても、不倫相手や配偶者が不貞行為の事実を認めれば、慰謝料を獲得できる可能性は十分にあるでしょう。

裁判に発展した場合、証拠は必須になるため、万が一を考え証拠を獲得した上で慰謝料請求に踏み切りましょう。

不倫や浮気の証拠の有無と慰謝料の関係

不倫の慰謝料の相場は100~300万円といわれています。

証拠があるからといって慰謝料額が増額するとはいえません。

もっとも、証拠により不貞行為の悪質性を基礎づける事実がより多く認定されれば、慰謝料増額につながるため証拠はできるだけ多い方が、高額になる可能性が高くなります。

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