成年後見制度とは
成年後見制度は本人(被後見人)の身上監護を目的としており、成年後見人となった人が法律行為や財産管理を代行する制度のことです。
成年後見人の役割とは?
簡単に言うと、役割は被後見人の財産管理を担うことです。
成年後見人は被後見人(支援される側の人)の財産目録を作成し、家庭裁判所へ提出します。また、療養看護の収支予定表や、財産の使用状況などを報告書にまとめ、定期的に家庭裁判所へ報告します。
弁護士に依頼するのが最適
任意後見制度を利用する場合、事情をよく知った弁護士に依頼することが最適と言えるでしょう。弁護士は法律のプロであり、ご本人のために最善を尽くす義務があります。また、成年後見制度は家庭裁判所への申し立てからスタートしますが、準備する書類の量・種類ともに膨大になるため、一連の手続きを弁護士に任すことで、家族は仕事や介護に専念できるようになります。
弁護士に依頼するメリット
・法律関連のトラブルに対応できる
判断力が低下すると法律関連のトラブルに巻き込まれやすくなりますが、弁護士に成年後見人を任せればそれらのトラブルに対する解決が期待できるでしょう。
・親が遠方でも対応してもらえる
ご本人とその家族が離れて住んでいる場合は、家族によるサポートがほとんどできません。そこで、本人の住所地に近い弁護士を成年後見人に選任すれば、大きな安心を得ることができます。
・相続発生後も遺産分割協議などを相談できる
被後見人が死亡すると後見制度も終了しますが、弁護士にはそのまま遺産分割協議などを相談できるため、新たに弁護士を探す手間が省けます。
被後見人(被相続人)の家族関係や財産なども分かっているため、遺産分割協議をスムーズに開始できるメリットがあります。
弁護士に依頼するデメリット
・費用がかかる
成年後見制度のデメリットは「費用」といわれますが、任意・法定どちらの後見人制度でも申し立てには費用がかかり、毎月の報酬も発生します。ご本人を守るための必要経費になるため、デメリットと捉えるかどうかは微妙なところでしょう。
弁護士によっては無料相談を設けている事務所もありますので、まずは問い合わせてみましょう。